大祓は、我々日本人の伝統的な考え方に基づくもので、常に清らかな気持ちでいられるように、心身の穢れや諸々の罪穢れを祓い清めるために行われます。
この行事は、伊弉諾尊の禊祓を起源としており、宮中においても古くから大祓が行われていましたが、現在では多くの神社の恒例神事となっております。
年に二度斎行され、六月の大祓を“夏越の大祓”と呼びます。
“夏越の大祓”では、人形(ひとがた)に半年間の罪穢れを移してお清めしたり、境内にある茅の輪を「水無月の夏越する人は 千歳の命のぶというなり」と唱えながらくぐったりします。
熊野神社では、半年間の罪汚れを一切残さず、熊野の大神さまにお受け取り願い、そのご神慮の下で、暑い夏を元気に乗り越えて、コロナ禍においても皆様が無事に平穏な日々を送れるよう御祈願しております。