端午の節句は、古く中国楚の時代に民衆の厚い信望を集めていた屈原という政治家の命日を供養することから始まったとされています。
日本に端午節の風習が伝わる頃には、剣を連想させる葉の形と爽やかな香りが邪気をはらうとされた「菖蒲」の葉を酒に混ぜ、古くから日本で子孫繁栄の縁起物として食されてきた柏餅と併せて振る舞われるようになりました。この他にも菖蒲の葉を湯に入れて身を清めるほか、軒先に吊るして魔除けにしたりするようになりました。さらに、鎌倉時代以降、武家の間で五月人形や鯉のぼりを飾り、男児の健やかや成長を祈る現在の形に近い風習となり広まりました。
今月の御朱印は、邪気祓いを祈念して、菖蒲色の和紙にて書かせていただきます。
5月限定御朱印のお知らせ
2021.05.01